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導入事例 株式会社有隣堂様

仮想化で15台から4台へサーバー削減
システムのトータルな効率運用に効果をもたらす

 神奈川エリアを中心とした書店を展開する有隣堂では、アプリケーションごとに15台ものサーバーが稼働していました。次々と迫ってくるサーバーの保守切れ、老朽化を前に、サーバーの移行を検討し、仮想サーバーの採用を決定しました。導入コストやランニングコスト削減、運用効率の向上を目指した結果です。唯一の懸念が、仮想化サーバーの経験がなかったこと。相談を受けたアイティフォーによるOJT方式でのサーバー移行作業が開始されました。

サーバーの仮想化という発想で享受する多大なメリット

 新しいサーバー環境の構築に、仮想化技術を活用する傾向が強まっています。仮想化技術そのものは真新しいものではない、というよりもメインフレームのパーティショニングによる使用率向上から生まれた技術で、意外にも古い技術です。
 ここへ来て仮想化による環境構築が注目されている背景には、大きく2つの要因が考えられます。ひとつは、仮想化技術なしでは語れない、クラウドコンピューティングが浸透してきたことがあります。もうひとつ、リソースの有効活用という仮想化によって得られるメリットがシステム構築のニーズと合致していることがあげられるでしょう。
 メリットには、次のようなポイントがあります。

  • 導入コスト削減
  • ランニングコスト削減
  • 管理コスト削減
  • 拡張性の強化
  • 耐障害性の強化
  • 性能の向上

 これまでは、どちらかといえば比較的スキルの高い管理者や技術者には理解できていた仮想化技術が、システム構築ニーズとの合致で最適なソリューションとして注目を集めているといえます。
 また、大規模なサーバー群の仮想化効果といった大手企業の話題だけではなく、中堅・中小企業がシステム上の問題の解決、改善策に積極的に採用を検討している傾向が出てきています。

仮想化によりサーバー台数を80%削減した有隣堂

 横浜市に本社を構える有隣堂では、サーバーの仮想化によりサブシステムサーバー群を15台から4台にまで削減しました。有隣堂は、神奈川、東京、千葉エリアを中心とした書籍・文具販売が主体の店舗事業と、官公庁や教育機関など法人向けに書籍・文具・OA機器販売等を行う法人事業を展開しており、創業は明治42年にまでさかのぼる、書店の老舗企業です。
 「これまで業務アプリケーション単位でサーバーを増設して、15台以上のサーバーが稼働していました」と管理本部情報システム部の石橋育世課長。サーバー環境再構築のきっかけは、サーバーの老朽化です。
 再構築にあたり、それまで抱えていた問題点を洗い出すと次の点があります。

  • 保守切れとなるサーバーが続出し、台数が多いため、後継サーバーの選定や移行作業を考えると作業負担が大きい
  • サーバー台数の増加にともない、保守費やランニングコストが肥大化していた
     こうした問題の解決に採用に至ったのが、仮想化によりサーバーを統合したIT基盤です。

仮想化のOJTを前提にアイティフォーへ依頼

 仮想化による環境を構築することで、少数のサーバーに統合でき、これまでともなっていた作業負担や肥大化したコストが削減できる――ただ、1点だけ懸念がありました。仮想環境下でのサーバー運用に経験がなかったことです。
 そうした中で、アイティフォーに相談を持ちかけました。アイティフォーは、すでに同社のネットワーク構築において対応した実績がありました。もちろん仮想化技術においても、クラウドコンピューティング技術やブレードサーバーを採用したIT基盤構築で経験と実績を併せ持っています。
 「ぜひ教育も行って欲しい、という前提でアイティフォーさんにお願いしました」と石橋課長は話します。また、管理本部情報システム部の簑島洋裕係長は、次の点を強調します。「仮想化すると、ネットワークのインフラが非常に重要になります。当社のネットワークはアイティフォーさんに構築していただいたようなもので、不安要素はありませんでした。別なベンダーさんだと、すり合わせだけでもかなり時間を要したでしょう」
 そうした経緯も手伝い、有隣堂の情報システム部門とアイティフォーによる、言わば二人三脚での仮想化による再構築が始まりました。

仮想化の運用技術を習得しつつ段階的に移行

 新サーバーへの移行は、(1)移行サーバーは一挙に導入(管理サーバー1台、ホストサーバー3台)、(2)OJT方式で、実機を前にして情報システム部門の担当者5名が研修する期間を設ける、(3)既存サーバーからの移行は段階的に行う、というステップで行うこととしました。
 研修では、仮想環境のオペレーション、運用技術を習得するためのセッションを中心に、必須となる技術、知識を得てもらいました。そうした研修を行いながら、移行担当者2名が中心となって、段階的に移行作業を継続していきました。本稼働は、この5月に開始したところです。
 移行に関しては、「実質1〜2ヵ月ほどでスムーズに進行できました」と簑島係長は言います。「今回、仮想化にあたってはエンドユーザーへは特に説明は行っていませんでしたが、移行中を含めこれまでと何ら変わることなく操作しています。プラットフォームが同じであれば、操作が変わる点は何もないですから、それもメリットでした」と手応えを口にします。

本格稼働でシステムのトータルな効率運用に向かう

 今回、アイティフォーが有隣堂へ導入したシステムは、以下の構成となります。

  • 仮想サーバー4台
    (ホストサーバー3台 +管理サーバー1台 1仮想サーバーあたり6台前後収容)
  • 共有ストレージサーバー1台
  • 仮想化OS VMwareSphere4
  • バックアップソフトウェア NetVault

 15台から4台へと劇的に台数を削減した導入コストは、「これまでの環境でのサーバー刷新やホスティング委託を考慮した場合に比べ、1000万円圧縮できた計算になります」(石橋課長)といいます。
 今回の移行で、保守費用や電気代などランニングコスト削減、運用負荷の軽減といったメリットに加え、冗長性あるシステム環境への基盤構築が行えました。単にサーバーを集約することでのメリットを追うだけではなく、システムをトータルに効率運用できることが、仮想化の本質といえます。これから本格的な運用に入っていく有隣堂も、仮想化の多大なメリットを享受していくことになるでしょう。

株式会社有隣堂

創業:明治42年12月
所在地:横浜市中区伊勢佐木町1丁目4番地1
URL:http://www.yurindo.co.jp/
事業内容:店舗事業(書籍・文具販売、音楽教室、カルチャー教室、楽器・楽譜販売等)、法人事業(オフィス什器、OA 機器、書籍・文具・事務用品販売等)

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お問い合わせ先

ネットワークソリューション事業部 TEL:03-5275-7909
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