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小売業の基幹システム、
お中元商戦でわかるデータ統合利用の意外な現実

ネットと店舗でデータが個別に存在

 都内にある大型百貨店での話。お中元の注文を百貨店のネットショッピングで済ませたご婦人が同百貨店の近くに立ち寄った際、1名分の注文忘れに気づき、直接注文をしようとギフトコーナーへ…。「ネットに登録してある知人へ追加で注文したいのですが」「申し訳ございません。ネットショップのデータは店舗では見ることができないため、お手数ですがこちらの用紙に届け先などをご記入いただけないでしょうか?」。データ連携ができていないため、自身のことや届け先など、新たに注文する手続きをとる羽目になりました。
 どうにも不便な話ですが、実は百貨店のシステムに限らず、さまざまなITシステムにおいて普通にあること。例えば社内の情報システムでも、人事システムと内線表システムが連動しておらず、それぞれを別途に更新していたり。

データ連携ができていない理由とは!?

 なぜこうも効率の悪い使い方をしているのでしょうか。理由の1つは、必要な機能が発生する都度、アドオン型の開発で対応してきたことがあげられます。お中元のケースでは、まずギフトシステムを構築し、次にネットショッピングのサイトを構築するアドオン型のケースが多く見受けられます。つまり、最初から「データの統合利用」が考えられていないわけです。データを統合利用するには、最初のシステムを構築する際に将来を見据えて、今後構築予定のシステムと連携できるようにインタフェース設計を盛り込むことが必要なのです。

システム責任者を悩ますデータ連携の決断

 アドオン型で構築されたシステムを長く使っていると、当然データ連携の必要性が課題となって表面化してきます。そのことが、システムが老朽化し更改を迫られた時に、システム責任者の頭を悩ませることに…。「コストと時間をかけずに現状のシステムを踏襲するか、後から構築されたシステムとのデータ連携を図るか」。複数にシステム構築されたシステムの場合、それぞれ別なベンダーに委託した「マルチベンダー環境」であることが多く、データ連携へのハードルはさらに上がってしまうため、大きな決断を迫られることになるのです。

システムの再構築やデータ連携で実績豊富なアイティフォーへ相談を

 こうしたマルチベンダー環境での「データ連携」にも豊富な実績をアイティフォーは備えています。アイティフォーの小売業向け基幹システム「RITS(リッツ)」における各モジュール間のデータ連携は当然のこととして、マルチベンダー連携においても他社システムとの連携には多くの経験と実績があります。例えば、都内の大手百貨店では、流通BMSに対応したRITSの商品管理モジュールを同百貨店の他社製基幹システムとデータ連携させることで、発注業務に大きな成果を上げています。システムの再構築やデータの連携利用に悩んだら、ぜひアイティフォーに相談を。お客様の悩みとご要望にあわせ、最適なご提案が可能です。

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