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自動追尾する監視カメラ、
日本の某治安機関がナイスビジョンを採用

実は、防犯カメラでは抑止できないテロ

 2005年7月7日に英国の地下鉄で発生した爆弾テロ事件。その迅速な犯人検挙には防犯カメラの記録映像が大きく寄与したと言われています。防犯カメラ大国といわれる英国では市街地に450万台もの防犯カメラが設置されており、日本でも300万台とそれに迫る勢い(2012年7月9日付日本経済新聞より)。防犯カメラへのニーズは高まるばかりです。しかし、テロ自体は主義主張に基づく確信犯的犯罪。防犯カメラによる抑止効果はあまりないと考えられています。そこで重視されるのが、怪しい人間をそもそも重要施設へ近づけさせないということ。そこで話題になっているのが不審者を自動追尾する「PTZカメラ」。セキュリティの常識を変えようとしているのです。

固定カメラと連携し、PTZカメラが自動追尾を開始

 PTZカメラとはPan(水平方向へ回転)、Tilt(垂直方向に首振り)、Zoom up(拡大)で対象物を自動追尾できるカメラのこと。従来の固定カメラが肖像権などの理由から新たな設置が難しいこともあり、アイティフォーのデジタルビデオ自動検知システム「ナイスビジョン」に組み込まれた本機能がにわかに注目を集めています。ナイスビジョンのPTZカメラは、連携する固定カメラが検知した不審者の位置情報を受けるとただちにその方向へカメラを向けてズームアップし、赤い線で囲みながら自動追尾するというもの。まさにセキュリティの常識を覆す出来事といえるのです。

PTZイメージ

日本の某治安機関がナイスビジョンを採用

 このPTZ機能を採用した第一号ユーザーは日本の某治安機関。来年3月からの稼働に向け、主に重要施設でテロ対策としての利用が予定されています。「固定カメラと連携」→「不審者を赤い丸で囲う」→「自動追尾」というナイスビジョン独自の連携機能が受注の決め手となりました。世の中に出回っている競合製品には以下の問題点がありました。(1)不審物を丸などで囲むことができても追尾ができない。(2)丸で囲って追尾できてもズームアップができない。(3)固定カメラと連携できないため、PTZカメラが不審者を追尾している間、本来の監視エリアが無防備となってしまう――。これらをすべて解決するのがナイスビジョンです。

刻々と追尾して常に居場所を特定

 ナイスビジョンのPTZカメラを用いれば、ズームアップされた状態で移動する不審者を刻々と追尾して常に居場所を特定できるため、ことが起きる前の捕捉が期待できるわけです。ズームアップの監視映像と警備員の迅速な出動がスムーズな事件解決につながることは、過去の数多くの重大犯罪においても証明されていることです。

防災目的にも

 PTZカメラは遠隔操作で見たい場所を自在に確認することができます。例えば、震災時などに遠く離れた施設の被害状況や人的被害を隅々まで調査することも可能です。東日本大震災においては、インターネット回線が比較的良好だったことから、万一の際は、遠く離れた施設の被害確認に威力を発揮しそうです。

 PTZカメラでパワーアップしたナイスビジョン。今後、治安、防衛、防災などに加え、民間の警備会社など抑止力が求められる犯罪行為の決め手として活躍が期待されています。さまざまな用途に、ナイスビジョンをぜひご検討下さい。

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