RPA 業務自動化ソリューション(NICE RTSシリーズ)

RPAお役立ち情報02オートメーションの歴史に見る、ロボット化の必要性

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掲載日:2017年7月7日

RPAお役立ち情報02オートメーションの歴史に見る、ロボット化の必要性

業務の自動化により改革をもたらしたロボットと言えば、工場で活躍する産業用ロボットです。業務改革を推進する点ではRPAも同様でも、根本的な相違点があります。そうした違いを見比べながら、RPAの特徴を紹介します。

業務の自動化といえば、真っ先に浮かぶのが製造工場で活躍する産業用ロボットでしょう。その産業用ロボットとRPAは、いったい何が違うのでしょうか? 産業用ロボットはハードウェア、つまり機械であるのに対し、パソコン内で働くRPAはソフトウェアといったことなど違いは多々ありますが、根本的な相違は、ブルーカラーとして働くロボット(産業用ロボット)と、ホワイトカラーとして働くロボット(RPA)という点にあります。

工場における自動化の歴史は古く、製造工程での機器装置類の自動化が始まった1950年代にまで遡ります。実質的なロボット化は60年代に登場したICを組み込んだ工作機械からで、ここから自動化が大きく前進、70年代後半には今にも続くマイクロコンピュータを組み込んだ機器が登場し、産業に大きな変革をもたらしました。 70年代といえば、日本は高度経済成長期にあたります。家電や車が、つくれば売れた時代。消費者ニーズも新しい製品や個性的な製品を求めるようになるなど、多様化する消費形態に呼応するように、量産型の生産から多品種少量生産へと移行していきました。また製品ライフサイクルが短期化していき、より柔軟な生産システムへと向かい、革新が進む最新技術を取り入れながら自動化が進められました。 同時に製造工程だけではなく、受注、生産、出荷といった工場における一連の作業工程を自動化したファクトリーオートメーション(FA)化も進み、ブルーカラーの業務環境にイノベーションをもたらしたわけです。 産業用ロボットは、ロボット化による業務改革の代表例とも言えるでしょう。

一方ソフトウェアであるRPAは、重労働に強い産業用ロボットと異なり、頭脳労働に強いロボットです。オフィスワークにおいても、80年代にはコンピュータをはじめとしてコピー機やFAXといった情報機器により事務作業の効率化を目指したオフィスオートメーション(OA)化が進んできました。まさに、FAが工場製品の生産性の大幅な向上をもたらしたように、OA化によりオフィス業務の生産性向上を目指したものです。 その後、パソコンの普及やインターネットの登場など、新たな技術革新から生まれたIT革命によって、オフィスワークは様変わりしました。さまざまな業務を管理する情報システムも急速に普及していき、ホワイトカラーの業務環境の大幅な改善につながっていきました。

ですが、すべてがデジタル化されたわけではなく、まだまだ人手による作業が残されているのが現状です。その作業を今すぐ人に代わり自動化できるものが、ソフトウェアロボットであるRPAツールです。

オートメーションの歩みは、最適化されたデジタル技術を用い、効率化を実現してきた歩みです。その結果、今オフィスはインターネットにつながった環境と、メールソフトやExcel、Accessといった多数のアプリケーション、情報を共有するWeb、あらゆる情報を管理する基幹システムが備わっています。 PC上で稼働するRPAツールは、そうした既存のアプリケーションやシステムと連携しながら、業務を遂行することを可能にします。

オフィスワークのロボット化が急速に進んでいるのは、そうした環境と組み合わせ、多大な相乗効果が生まれるソリューションとしての期待があります。

24時間休みなくロボットが働く―。オフィスでは非現実的だったそんな光景が、RPAツールで実現されようとしています。