ニュースリリース

[業界初]DCIM(データセンター管理システム)で電力供給経路を見える化する新オプション
〜障害発生時にはアラートを発信、発生箇所を即座に特定、リスクを最小化〜

株式会社アイティフォー

株式会社アイティフォー(東京都千代田区、代表取締役社長:東川 清)は欧米で急速に普及が進んでいるDCIM(データセンター管理システム)「Trellis(トレリス)」の新オプション「パワーシステム・マネージャー」を本日より販売開始します(注1)。本オプションはデータセンターにおいて、サーバやネットワーク機器への電力供給経路をPC画面上に単線結線図(注2)で「見える化」するものであり、DCIMで実現する機能としては業界初です(当社調べ)。国内外の電源関連機器メーカーが採用する通信プロトコルModbus(注3)を用いて機器の情報を収集し、電力がどの経路でどの機器に供給されているかをリアルタイムで追跡、障害発生時にはアラートメールを発信するなど即座に障害箇所を特定できます。本オプションを加えたTrellisの価格は税別1ラックあたり10万円。1,000ラック以上のデータセンター事業者を対象に今後1年間で5社からの受注を目標とします。

今までの問題点

電源機器に重大障害が発生したが、どのサーバへの電力供給に影響を与えるかがすぐにわからない――。今までの管理は表計算ソフトなどによる手作業が主体だったため、障害復旧に時間を要したり人的ミスで被害を拡大させたりする問題がありました。本オプションはこれらを解決するものです。

単線結線図などを簡単に作成

電力会社から届く電力は受電装置や分電盤などを経由して各サーバやネットワーク機器に供給されますが、本製品は機器とそのスペックがひも付いたイラストをドラッグアンドドロップするだけの操作で単線結線図やフロア図、ラック構成図を簡単に作成できる特長を持ちます(注4)

電源機器の定期点検時の事前準備時間を大幅に短縮

UPS(無停電電源装置)の定期点検などで電源供給経路の切替が必要な時、そのUPSがどの機器と接続されているかの依存関係を簡単に一覧できます。点検準備に要する時間を大幅に短縮します。

電源機器が発信するエラーメッセージに即座に対応、障害を未然に回避

通信プロトコルModbus経由で電力供給がどの経路でどの機器にどのくらい使われているかをリアルタイムで追跡できます。その経路上の機器や配線にエラーが発生したり、消費電力に変化が出たりした場合は、即座にその発生箇所を特定し対処可能で、重大障害の発生リスクを最小化します。

オプション2:モバイル操作を実現「モバイルスイート」

もう1つの新オプションとして、iPadでの操作を実現する「モバイルスイート」を合わせて販売開始します。例えば機器障害発生時、iPad上でフロア図やラック構成図を表示させ、該当する機器所在の検索しながら障害発生現場へ急行して、その場でマニュアルや設定情報などあらゆる情報にアクセスしながら迅速な復旧作業を行えるものです。価格は税別132万円から(注5)。

(注1)
Trellis(トレリス)およびパワーシステム・マネージャー(Power System Manager)は米エマソン・ネットワークパワー事業部(Emerson Network Power)の製品です。Trellisについては2012年8月21日に報道発表済み。
(注2)
単線結線図とは、電気の配線を単線(一本の線)で表わした電気配線図です。「単線図」とも「単結(図)」とも呼ばれます。電力を受電する場合に必要となる受変電設備、非常用発電機、UPS(無停電電源装置)、分電盤、ブレーカ、などの電気機器の接続関係などを示します。
(注3)
Modbus(モドバス)とは異なるメーカーで構築されたシステムを相互接続するための通信プロトコルです。産業界におけるデファクトスタンダードとなっており、産業用の電子機器を接続する最も一般的な手段となっています。
(注4)
図の作成に必要な機器は市場に流通している主要製品を網羅する1万種類超が本製品のデータベースに登録されています。
(注5)
モバイルスイート(Mobile Suite)を利用することにより従来、情報の所在を個人の属人的なナレッジに依存した作業を変革し、大幅な効率化を実現します。

株式会社アイティフォーの概要

  • 代表者 :
    代表取締役社長 東川 清
  • 本社所在地 :
    〒102-0082 東京都千代田区一番町21番地 一番町東急ビル
  • 事業内容:
    システムインテグレーター(システム構築)
  • 東証第一部(4743)
  • 電話 :
    03-5275-7841(代表)
  • URL :
    https://www.itfor.co.jp/

報道機関からのお問い合わせ先

株式会社アイティフォー 広報部

  • 電話:
    03-5275-7914
  • E-mail:
    kouhou_ml@itfor.co.jp

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