データセンター管理

エネルギー効率を高め、
データセンターの性能を最大化。

データセンター事業者にとって、各種法令に対応するエネルギー効率の改善やそれにまつわる業務の効率化が、重要な課題となっています。そのためには、機器が排出する排熱量と空調のバランスを取ることにより、1台でも多くのサーバーを収納して稼働させる能力、すなわちデータセンターの性能の最大化が不可欠です。

アイティフォーの「データセンター管理」は、ITリソース管理(ラック、サーバーなど)とファシリティ管理(電源、空調設備など)を統合的かつリアルタイムに管理することで、データセンターの性能を最大化します。欧米で急速に普及が進んでいるDCIM(※1)という概念をベースにしたソリューションです。

※1:DCIM……データセンターインフラ基盤管理(Data Center Infrastructure Management)。

こんな企業様に

  • データセンターの性能を最大化したいデータセンター事業者
  • データセンターを自社保有する企業

製品の特長

ITリソース管理者とファシリティ管理者の情報共有をシステム化。

多くのデータセンターで日々、IT機器の増設や移動が発生しますが、電力や空調の観点から、それらをデータセンター内のどこに配置するのが最適かを見極める必要があります。通常は、ファシリティ管理者に相談し、対荷重量、電源容量、空調能力などを検討してもらいますが、管理が複雑化し連携がうまくいっていないという現状があります。

「データセンター管理」では、サーバーなどの機器情報があらかじめ含まれたシンボルをドラッグアンドドロップするだけで、簡単にラック構成図やフロア図を作成することが可能です。これにより、(1)スペース、重量、電力のキャパシティをファリシティ管理者とその場でシュミレーションし、(2)構成変更に必要なタスクをリスト化、スキルを持った担当者へ自動割り当て、(3)ワークフロー形式で進捗を管理するという一連の作業を、システム上で行うことができます。
従来、数日を要したシュミレーションが即日に行えるだけでなく、全体の作業期間を半分以下に減らします。同時に、ITリソースとファシリティの全体像を見える化することにより、ファシリティへのより適切な追加投資を立案することができます。

Trellisシステム構成図

Trellisは複雑に絶え間なく変化するデータセンター環境に対し、運用状況をリアルタイムで管理するシステムです。Trellisに搭載された機能とUMGアプライアンスによって数万ヶ所からのデータを瞬時に収集・分析することが可能となり、業務の効率化を支援します。

システムは機能別コンポーネントで構成され、ご要望に合わせて個別に導入することができます。

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環境センサーネットワークにより、温湿度やドアの開閉を「見える化」。

データセンター内の随所に環境センサーを設置し、熱だまりや冷やしすぎ箇所、電力消費やドアの開閉を「見える化」します。管理者は、システムに取り込まれた測定値をリアルタイムで把握できるため、細かな制御が可能となります。その結果、エネルギー効率を高めることができ、データセンターの性能を最大化します。
さらに、サーバーラックの電気錠の開閉操作や開閉を確認することができ、管理者の業務を省力化します。

データセンター内に張り巡らす環境センサーは、点在する測定ポイントを効率よく配線する「エニイワイヤ省配線」という独自の配線法を採用。ケーブルなど配線類のコスト削減と、工期の大幅短縮を実現します。

電力システムを見える化し、リスクを最小化する「Power System Manager(パワーシステム・マネージャー)」。

データセンターのファシリティの重要なコンポーネントは電力システムです。サーバーなどのIT機器に対して安定した電力を効率よく供給する必要があります。電力システムは、電力会社の変電所から供給される電力を受け取る高圧受電設備をはじめ、自家発電機、UPS(無停電電源装置)、変圧器や分電盤など多種・多量の電気設備を経由してサーバラックに搭載された個々のIT機器に電力供給されます。

Power System Managerはこれらの電気設備の接続関係を単結線図で表します。分電盤ひとつをとっても複数の電源パネルと多数のブレーカを収納する電気設備であり、分電盤内部の個々の機器の接続関係をも表します。このように電気設備とその接続関係を文書化することによって情報共有が可能となります。電気設備の障害の発生によって影響を受ける範囲を即座に確認でき、障害対応時間の短縮やヒューマンエラー発生の抑制に貢献します。

Power System Manager(パワーシステム・マネージャー)

モバイル操作を実現する「Mobile Suite(モバイルスイート)」

今、急速に普及が始まっているタブレット端末(iPad)をTrellisのリモート端末として利用できるようになります。サーバラックの前でTrellisに登録された情報を確認しながら作業を進めたり、作業結果を確認したりすることができます。作業効率を高めると同時に、ヒューマンエラーの発生を抑制します。

Mobile Suite(モバイルスイート)

2014年08月12日

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