サステナビリティ
環境負荷の低減
考え方
世界的な気候変動による気温上昇、豪雨や洪水といった甚大な自然災害など、私たちは大きなリスクを抱えています。
アイティフォーグループは、直接・間接的に、国際的枠組みに基づいた温室効果ガス排出量規制の強化に向けた取り組みを進め2030年まで排出量半減に向けてチャレンジしていきます。また、気候変動リスクとして災害対策も必須と考えており、業務継続性の観点でのBCP対策のソリューションも提供します。
気候変動リスクに対する活動の推進
気候変動リスクに対して、ペーパレス促進など自社内での活動を推進していくだけでなく、CO2排出量削減効果につながるソリューションを企業に提供していきます。
具体的な取り組み
ブロックチェーン技術による証明書電子化
アイティフォーは、国立大学法人九州工業大学と株式会社chaintopeの3者で、ブロックチェーン技術を活用した大学の履修証明書電子発行に関する共同実証実験を実施しました。大学窓口に行くことなく証明書を取得できるようになることで車などの移動を削減し、間接的にCO2排出量削減につなげていきます。
キャッシュレス決済による環境負荷低減への貢献
アイティフォーは、地域金融機関などにキャッシュレス決済プラットフォームを提供することで、地域のキャッシュレス決済の推進を支援しています。これまでの現金決済形式の場合、車や離島の場合は船などによる現金輸送が必要でしたが、キャッシュレス決済が促進されることでその輸送量が削減され、間接的にCO2排出量削減につながっています。
ペーパーレスを実現する新ワークスペースの構築
ワークスタイルの変革に伴い、オフィスの縮小を進める企業が増える中、アイティフォーは東京本社ビルに新たなワークスペースを増床しました。新スペースは「完全ペーパーレス化」を謳っており、コピー機、シュレッダーは設置せず、紙の使用量削減とゴミ排出量削減に取り組みます。従業員の席も完全フリーアドレスとし、書類などを保管するキャビネットも設置しません。当社の紙使用量を数値で見える化することで、削減に向けて取り組みを進めます。
環境負荷低減に配慮したオフィスの取り組み
本社ビルに新たに増床したワークスペースでは、さまざまな環境配慮型商品を採用しています。例えば、約654㎡分の使用済みタイルカーペットをリサイクル。リサイクル原料使用量は約2,623㎏にものぼります。オフィス増床における温室効果ガス排出削減量は約1,877㎏で、これは、40年生の杉の木が1年間に吸収するCO₂量に換算した場合、約213本分と推定されます。
本社ベランダでは、社内の緑化を目的としたオフィス菜園を開始しました。この取り組みは将来的な地域の農業支援の実証実験を兼ねており、今後はIoTセンサーやAIを活用したより効率的で環境負荷の少ない取り組みへの展開も視野に入れてまいります。
地下水涵養を目的とした「阿蘇水掛の棚田」の活用
近年、都市化の進展や水田面積の減少による地下水位の低下が懸念されています。アイティフォーは、これを防ぐ取り組みとして、熊本県阿蘇市にある阿蘇水掛の棚田の一区画(310 平方メートル)を借用したサステナビリティ推進活動を開始しました。社員による田植えや稲刈りなどの稲作体験を実施し、地下水の涵養を積極的に促進していきます。