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シンクライアントで営業マンの底上げ？！
意外な用途の意外な効用

情報漏えいの不安を解決したシンクライアント

　とあるソフトウエア会社でのお話。同社は売れ筋のパッケージソフトを商品に持ち、それが会社の業績を支えています。そのカスタマイズは協力会社に任せていましたが、実は3つの不安がありました。

1. 協力会社からソースコードが漏えいして類似ソフトがつくられないか
2. 協力会社が行うカスタマイズ作業の工程管理ができずスケジュールが遅れないか
3. 顧客のノウハウ情報が漏えいしないか

　そこで同社社長は開発環境の刷新を決断、選択した環境がシンクライアント化でした。個別の記憶装置を持たない端末「シンクライアント」への刷新は、ソースコードやノウハウ情報が自社社員や協力会社から漏えいすることを防止でき、操作ログから「いつ」「どの作業を行っているか」「スケジュール通りに作業を行っているか」の工程管理を実現しました。

その成果に注目が集まる「モバイルシンクライアント」

　シンクライアントは、データをサーバー側で集中管理し、個々のPCは表示機能に徹することでメンテナンスなど管理コストを削減することができます。今では、iPadなどタブレット端末を「モバイルシンクライアント」に利用し、教育ツールや営業ツールなど、「ビジネスシーン」での活用が急ピッチで進んでいます。
　特に注目されている活用法として、以下の４つがあります。

1. 24時間いつでもどこでもオフィスと同じ伝達速度を実現する「オフィスツール」
2. マニュアルをオンラインで参照、機密保持も実現する「教育研修ツール」
3. 製品情報を客先で共有し、売上げ向上を実現する「対面販売営業ツール」
4. 模範営業マンの行動を分析して、営業全員の効率を上げる「営業マン底上げツール」

出社せずに効率向上―「オフィスツール」の活用例

　ビジネスマンなら、朝はまず会社に出社して仕事をスタートするのが通常のスタイルです。モバイルシンクライアントを使えば、24時間いつでもどこでも、外出先や出張先、海外でも、オフィス内と同じ伝達速度で仕事ができます。一軒でも多くの顧客を訪問したい営業マンはわざわざ出社する必要がなくなるかも。
　シンクライアントは、そもそも画面イメージを表示するだけで、データは端末内に存在していないので、万一タブレット端末を紛失しても情報漏えいの心配がありません。2010年の新型インフルエンザ、2011年の大震災を契機として、出社できなくても仕事ができる「BCP（事業継続計画）」の機運が高まっていますが、タブレット端末をシンクライアントに使えば、災害時でも、どこからでも業務を継続できるようになります。オフィスツールとしての活用は、ビジネスの効率向上に加え、同時にBCP対策が手軽に行えるというメリットも享受できるわけです。

マニュアルの電子化でハイレベルな接客に―「教育研修ツール」の活用例

　産経新聞の報道によると全日本空輸（ANA）が客室乗務員全員へ6000台のiPadを配布し、サーバーから常に最新の乗務マニュアルを参照したり、自己学習形式で教育訓練を行ったりと、教育研修ツールとして活用しています。航空業界はわずかな判断ミスが人命にかかわるだけに、マニュアルどおりの適切な判断がすべてです。とはいえ、数冊の重たいマニュアルを持ち運んだり、持ち出し管理や最新版の保有管理をするのはかなり面倒。それがシンクライアントで一挙に解決したわけです。しかも、報告相談、指示伝達も画面上でその場で実現するなど、さまざまな効果が期待できます。

顧客の自宅で中古車を販売―「対面販売営業ツール」の活用例

　顧客へ訪問した際、タブレット端末を用いて補足説明や利用イメージを見てもらい、「情報共有」しながらセールスに活用する。こうした展開で業績を伸ばす某中古車販売店では、訪問販売にiPadを利用し、実に数千台の中古車在庫を顧客の自宅で情報共有。その場で中古車を販売することに成功しています。さらに損害保険会社の例では、事故処理担当者が現場写真をタブレット端末で撮影、報告書作成から本社への送信までその場で完了できるなど、さまざまな効率化が図れています。

行動の“見える化”で模範営業マンに習う―「営業マン底上げツール」の活用例

　タブレット端末のGPS機能などを用い、優秀な営業マンの行動分析に活かした活用例も登場しています。売れている営業マンが、どのような巡回ルートでお客様を訪問しているか、タブレット端末でどのようなアプリを活用しているかなどを「見える化」し、模範例として、営業マン全体の底上げに役立てようというもの。応用例として宅配便やバイク便などの配達効率に活用したり、マンションや戸建住宅へのちらし配布が確実に行われているかを確認したり…。その効用は計り知れません。

シンクライアントなら実績あるアイティフォーへ

　アイティフォーは、サーバー基盤構築の技術と、システム構築に欠かせないセキュリティ基盤構築の技術で定評があります。サーバー基盤構築においてはバックアップやシステムの冗長化により万一の場合のデータ保全や業務の継続といったBCP対策も実績を重ねています。シンクライアントを考えるなら、さまざまな用途に対し、総合的に提案できる強みを持つアイティフォーにぜひお任せください。

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